観光列車SLの再ブームに落とし穴はないのか

首都圏で蒸気機関車が走る路線は増えたが…

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大井川鐵道を走るトーマスの仲間「ジェームス」が牽くSL列車(筆者撮影)

同鉄道は、2014年から人気キャラクター「きかんしゃトーマス」の蒸気機関車によるSL列車の運転が好評を集めている一方、電車も近鉄(近畿日本鉄道)など各地の鉄道で走っていた車両をそのまま使っており、動く鉄道の博物館的な存在として鉄道ファンに知られている。

青函トンネルを走った急行列車の客車導入についても、ファンから「貴重な車両の保存」として歓迎の声が上がっているが、今回の客車の大きなポイントは「冷房付き」であることだ。冷房付きの列車がほとんどの現在だが、同社のSL列車用客車では今回の車両が初となる。現在使われている客車は、全て旧国鉄時代の昭和初期〜20年代に製造された「本物の」レトロ客車で、当然ながら冷房はない。

昔ながらの旅を体験できるという点では人気があるが「原型のままよりも、エアコンがある快適な車両がいいという方もいる。新しい車両によって満足度をアップさせ、なるべく多くの方の声に応えていきたい」と、同社広報担当の山本豊福さんは冷房付き客車投入の意義を語る。

SL列車のライバル増加も?

大井川鐵道のSLは、旅行予約サイトの楽天トラベルが4月に実施した「人気のSL(蒸気機関車)ランキング」では、大差で1位を獲得。首都圏からそれほど遠くないことが人気を集めているとみられる。また、付近に中国などからの国際線航空便が発着する富士山静岡空港が立地することから「インバウンドのお客様も増えている」(山本さん)という。

一方、首都圏でSL列車が走る路線は他にも数多い。秩父鉄道やJR信越線、上越線で主に春〜夏の週末など、真岡鐵道(栃木県)では年間を通じた週末などに運転され、多くの観光客を集めている。

次ページ競合よりも「盛り上がりに期待」
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