10周年「ファミチキ」が決める"統合"の行方 サークルKサンクスでもファミチキを販売?

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フライドチキンをめぐっては競合他社も攻勢を強めている。

ローソンは「からあげクン」を筆頭に、「Lチキ」や「黄金チキン」といった商品を展開するほか、セブン-イレブン・ジャパンも「揚げ鶏」を中心に鶏商品を拡充している。

ファミマの試算によるとフライドチキンの市場規模は年間1600億円にのぼる。チキン主体のチェーンも含めた各社が、しのぎを削る状況が続いている。

カウンター商材に力を入れるワケ

ファミチキなど、レジ横に置かれるカウンター商材は収益性が高い(記者撮影)

そもそもコンビニがファミチキのようなレジ横に置かれるカウンター商材に力を入れるのにはいくつかの理由がある。

その一つが「粗利が高い」(上田会長)という点だ。

商品によってバラツキはあるものの、一般的にカウンター商材の粗利益率は5割程度と言われる。収益性が高い商品群だけに、コンビニ本部にとっても加盟店オーナーにとっても、積極的に販売することで儲けにつなげたい狙いがある。

それだけではない。ファミチキを購入する顧客の場合、お茶やおにぎりと併買する割合が高い傾向にある。

実際、ファミチキを買う人の平均購入単価は777円と全体平均より144円も高い(4月時点)。看板商品を確立することで、店舗売り上げの底上げにもつながっている。

しかも、弁当やおにぎりが欠品したら、次の納品まで待たなければならない。だが、カウンター商材は店舗に一定のストックができるうえ、店側の判断で調理をして商品を並べることができる。販売の機会ロスを減らせるという点に置いても、カウンター商材の役割は大きい。

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