年末年始も活況、東京ドームは業績上振れ 嵐、安室…人気公演目白押し
優勝争いで最後まで盛り上がった巨人戦だけでなく、嵐、安室奈美恵、プリンセスプリンセス、KinKi Kids…と、人気アーティストのコンサートも年末年始まで目白押し。東京ドームの今期業績見通しは上振れが必至の情勢だ。
ドーム球場のほか遊園地、ホテルなどを擁する、東京ドームの今2013年1月期は第3四半期累計(12年2~10月期)までの決算が順調に推移している。第4四半期(12年11月~13年1月期)も大きなマイナス要因は見当たらない。
四季報新春号予想よりさらに上振れの公算
東京ドームは12月13日に第3四半期累計の決算を発表。売上高は612億円(前年同期比13.2%増)、営業利益87.3億円(同99.1%増)と、東日本大震災が響いた前年同期を大きく上回った。通期の業績見通しについては、会社側は今のところ、売上高782億円(前期比6.8%増)、営業利益86億円(同63.8%増)などとする期初計画を崩していない。
しかし、通期見通しが会社期初計画のままだと計算上は、第4四半期3カ月分の業績は、売上高169億円(前期の第4四半期は190億円)、営業損益が1.3億円の赤字(同8.6億円の黒字)となってしまう。
東洋経済では「会社四季報」新春号(12月14日発売)で、会社期初計画を上回る売上高795億円、営業利益96億円、経常利益69億円、純利益52億円の通期予想へと独自に増額修正していた。今回の第3四半期までの決算発表を受けて、独自予想を小幅増額する。
第3四半期までの事業別動向を見ると、売り上げ構成の7割を占める東京ドームシティ事業では、遊園地やホテルが計画比ではやや軟調だったものの、震災に見舞われた前期に比べれば改善。同事業の中核であるドーム球場については、本拠地とする読売巨人軍が快進撃を続けたことから、期初想定にはなかったクライマックスシリーズ(セ・リーグのプレーオフ)、日本シリーズといったポストシーズンゲームが計9試合分上乗せされた。
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