遠藤功「なぜ今、中堅企業なのか?」 ニッポン中堅企業の秘めたる爆発力

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世界は今、「グローバル戦国時代」の真っ只中にいる。過去の産業構造やゲームのルールは大きく崩れ、新興勢力が力をつける中で、かつてのリーダー企業が衰退、滅亡していく。そこには過去の栄光や権威は通用しない。本当に力のある企業だけが勝ち残るという優勝劣敗、下剋上が当たり前の世界である。

パナソニック、シャープ、ソニーといった日本を牽引してきた大手電機メーカーの凋落は、そのひとつの現象にすぎない。ゲームのルールの変化に対応できず、巨大に膨れ上がった組織をもてあまし、潜在的な力を持ちながら、発揮できずにいる。

元気な中堅企業は多い

こうした大企業の低迷が日本企業の凋落のようにメディアで喧伝されるが、日本に元気な会社がないわけではない。日本の今の状況は、「二極化」が進行しているというのが正しい見方である。未来に向かって、自ら需要を創造し、成長を築ける会社と経済成長に乗っかることしかできず、自ら成長を創ることができない会社に二分されている。その意味では、健全な淘汰のプロセスが進行していると見ることもできる。

二極化の流れをよく見てみると、実は売上高が1兆円を超えるような大企業の中に低迷している企業が多い一方で、元気な会社の多くは売上高が数百億円から数千億円という中堅企業であることに気が付く。

過去においてやみくもに規模を追求し、結果として「巨艦」となった企業の多くは、その「体格」を維持するのに汲々としている。その「巨艦」も世界レベルで見れば、もはや「中途半端な体格」にすぎず、欧米や新興国の「筋金入りの巨艦」にはかなわない。一方、今高い業績を挙げている企業は、高性能の「駆逐艦」や「巡洋艦」だ。「体格」こそ劣るが、きわめて高い「体質」を生み出すことに成功し、熾烈なグローバル戦国時代に勝ち残ろうとしている。

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