WiFiスポット倍増、LTE始動で高成長

ワイヤレスゲートの池田武弘社長に聞く

7月に東証マザーズに上場したワイヤレスゲートの業績が好調だ。マクドナルドなどのファーストフード店で、高速のインターネットが楽しめるWiFiサービス。その会員数で首位を独走する新興ベンチャーだ。同社の池田武弘社長に足元の状況と取り組みを聞いた。

「会員数も計画通り順調に来ています。われわれは基本的に“会員数がすべて”の会社になります」

会員数は今2013年3月期の期初に30万人だったのが、足元では34万人まで増えている。これは業界トップの数だ。同社の会員のボリュームゾーンは、月額380円の「モバイルポイント+プラス」。BBモバイルポイントとライブドア・ワイヤレスで使用可能なサービス。ほかにホットスポットを加えた月額780円の「オール・ワン」のサービスなども用意し順調に会員数を順調に増やしている。

特に同社の強みは筆頭株主でもあるヨドバシカメラの販売力。タブレットなどの販売などの際に、ワイヤレスゲートのサービスを推奨してもらえる。ブランド力で劣っても、同価格でより数多くのWiFiスポットで使える強みが説明されることで、同社のサービスは伸びている。

「新規のお客様でいうと、第3四半期(7~9月)が一番弱い時期で、第4四半期(10~12月)が一番強い時期なのですが、足元の会員数は順調に推移しています」

粗利率は下がるが増収効果で補う

池田武弘社長はNTTドコモ出身

利益が順調に積みあがる一方で、粗利率は落ちている。これは売り上げ構成が変わってきているため。足元では月額が約10倍の3880円などとなるWiMAXサービスが伸びている。

「WiFiに比べWiMAXの方が粗利率が低い。その構成比率が増えるのに伴い、原価が膨らんでいる」

WiMAXは外出先のどこでも使用できるうえ、ワイヤレスゲートの強みであるWiFiサービスも受けられる。その売り上げ構成比率が上がることで、トップライン(売上高)も高まる。粗利率は若干低下するものの、人件費が増えていないため営業利益は着実に膨らんでいる。

今期は期中に目立ったコストの追加要因がないとのことだが、販促費は見込んでいる。

「第4四半期はもともと強い時期で、外部環境的にはタブレットなどの、いいデバイスが出るタイミングでもある。積み上げ式(のビジネス)ですので、第4四半期で獲得したものが、今期への影響は額として大きくなくても、来期に乗ってくる。(会員を)取れるときにとっておくということは大事だと思ってます」

 

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