7月参院選、四国・九州の「当落」はどうなるか

香川では共産候補が野党統一候補に浮上

野党統一候補は、弁護士の大西聡氏。共産党は候補を降ろして大西氏に推薦を出したが、大西氏側は保守票を取り込むために共産党のカラ―を薄めたい思いがあり、推薦を申請していなかった。共産党が表に出ないように調整することが、民進党のこれからの課題となっている。

自民にとって油断できない愛媛県

愛媛はどうか。民主党(当時)は2013年の参院選では、県連レベルで衆院議員だった永江孝子氏の擁立を画策した。しかし党本部はみんなの党と候補者を調整することを主導し、その結果、民主党は候補を立てることができなかった。

そのせいで県内の比例票は激減し、幹事長として選挙を仕切った細野豪志氏が7月31日に謝罪に出向いたほどだった。この時の反省もあって、次期参院選では野党統一候補が永江氏でまとまっている。

永江氏は2014年の衆院選で落選した後、いったんは政界引退を表明していたが、連合愛媛や市民団体の要請を受けて参院選への出馬を決意。自民党にとっては南海放送の元アナウンサーで全県で顔と名前が知られている永江氏は手ごわい存在で、「油断はできない」とみている。

香川は、民進党と共産党のギクシャクを調整しきれなかった。

「香川で共産党の統一候補を立てるべきだ」――。5月16日の会見で、共産党の小池晃書記局長がこう主張した。理由は32ある1人区で、ひとつくらいは共産党候補を擁立すれば、野党の選挙協力姿勢が明らかになるからだ。共産党の田辺健一氏はすでに昨年8月に立候補を表明し、県内で活発な運動を展開。前代未聞の連合訪問まで実現させている。

1981年生まれという若さに加え、このような大胆な行動力を持つ田辺氏に対しては、民進党からの評価も高い。「共産党でなければ、すぐさま公認するのに」という声も聞かれた。

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