「反対ばかりする人」は、実は頼りになる人だ こうすれば一転「強力な賛成者」に変わる
当初はほとんどが無関心層だ。ごく少数の賛同者と、少数の反対派しかいない。そこで少数の賛同者でプロジェクトを進めるとともに、反対派の中で合理的な理由で反対している人たちと弁証法的議論を行い、プロジェクトをよりよくしていく。これにより、反対派が賛同者に変わっていく。
新たな反対派が出てきても
一方で賛同者が徐々に増えてプロジェクトの影響力が高まると、それまで無関心だった人たちへの影響力が生まれ、無関心層が関心を持つようになる。しかし多くの場合、人は従来の方法を変えようとしない。そこへ新しい方法が生まれると反発してしまい、まず反対するという行動を取りがちだ。しかし反対するのは、興味を持っていたり、利害があるからだ。見方を変えると、これは変革が進んだ証拠でもある。そこで新たに生まれた利害の問題を解決し、新たな反対派が賛成できる状況を作ることで、プロジェクトをさらに進化させる。
変革プロジェクトは、この繰り返しだ。反対派や無関心層は、時間とともに入れ替わる。反対派が次々と出てくるのは、裏を返せば、成功が広がりつつある証でもあるのだ。
だからこそ新たな反対派と出会った時は、むしろプロジェクトをレベルアップするチャンスだ。相手を尊重しつつ、弁証法的議論を継続する。重要なことは「和を以て貴し」とばかりに安易な妥協をしないことだ。折衷案的な妥協は、せっかくの原石を磨くチャンスなのに、磨くこともせずに原石をそのまま捨てているようなものだ。
反対派は、未来の賛同者だと考えれば、新規プロジェクトは成長していくはずだ。
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