ゴールドウイン、外苑前の新店舗が担う戦略 8期連続営業増益でも残る課題

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2017年3月期もアウトドア事業は368億円(前期比8%)と成長を続ける計画だ。これに対し、アスレチック事業は165億円(同15%減)と売り上げが落ちる見通し。1980~90年代に看板ブランドだった「チャンピオン」のライセンス契約が2015年末で終了したため、30億円の減収(利益影響は僅少)となる見込みだからだ。今後はアスレチックのほかの各ブランドを伸ばす必要がある。

研究開発、マーケティング、M&Aと投資意欲

2017年3月期については、会社側は売上高592億円(前期比0.9%減)、営業利益29.5億円(同5.7%減)を予想している。売上高は、アスレチックの落ち込みをアウトドアでほぼカバーするが、「ニュートラルワークス」出店などアスレチックのテコ入れ、富山の研究開発部門の強化、米国や欧州のマーケティング強化、M&Aなど投資の拡大を予定しているため減益となるという。「今年はいったん縮んでもいいから、積極的に投資するぞという思いで臨んでいる」と西田社長は決意を語る。

3階ではストレッチサービスや低酸素トレーニングなどを受けられる

「ニュートラルワークス」の滑り出しは上々だ。4月29日~5月8日のゴールデンウィークに3000人以上が来店した。スタッフの平砂涼子さんは、「ストレッチを受けたり、水素水を汲む目的で来店するお客様がいる。すでに顔なじみになり、リピーターになっている方もいる」と話す。

新業態店は、果たしてアスレチック事業強化の足掛かりになるか。
 

常盤 有未 東洋経済 記者

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ときわ ゆうみ / Yuumi Tokiwa

これまでに自動車タイヤ・部品、トラック、輸入車、楽器、スポーツ・アウトドア、コンビニ、外食、通販、美容家電業界を担当。

現在は『週刊東洋経済』編集部で特集の企画・編集を担当するとともに教育業界などを取材。週刊東洋経済臨時増刊『本当に強い大学』編集長。趣味はサッカー、ラーメン研究。休日はダンスフィットネス、フットサルにいそしむ。

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