最速!7月参院選の気になる「当落」大胆予想 北海道・東北編:焦点は北海道の「3人目」

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そんな父の後を継いで、2003年の衆院選で初当選した匡代氏。一方で山崎氏も、祖父の岩男氏は県知事と衆院議員を務め、父の竜男氏は参院議員として環境庁長官も務めたという3世でもある。

「3世対2世の戦い」は、父親の参戦によりどのように展開していくのかが見ものになる。

小沢門下同志の争い

当初は優勢と見られた主濱了参院議員(生活の党と山本太郎となかまたち。以下生活)の突然の出馬辞退で、岩手は大いに番狂わせになっている。民進党は畑浩治を擁立する一方で、生活は達増拓也岩手県知事の政務秘書の木戸口英司氏を擁立。なかなか折り合えない状態だ。

畑は民主党に所属していたが、社会保障と税の一体改革関連法に反対して2012年に党を除名。2012年の衆院選では生活の党から岩手2区に出馬して、復活当選している。

もともと岩手は「小沢王国」で、木戸口氏も畑氏も小沢門下。とりわけ生活は、「岩手の議席はわが議席」の意識がある。また木戸口氏には主濱氏が直接出馬を打診したことで、「後継者」としての意識が強い。

だがかつての小沢門下だった民進党の階猛衆院議員は、これには強い違和感を抱いているようだ。階氏は2012年に小沢氏らが民主党を離党した時、勝手に離党届を出されたことで、不快感を示したことがある。

小沢一郎氏は5月10日の会見で、「どちらがいいかという私の個人の問題ではない」「そう遅くなくみなさんの耳に統一候補の名前が届くと思う。岩手で野党統一候補として闘えば、絶対に負けないと信じている」と語っている。

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