「やりたくない」ことでも無理なく続ける方法 勉強、ダイエット…3日坊主で終わらせない

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さらに不足行動では、それを邪魔する行動「ライバル行動」を排除することも考えます。たとえば、本を読みたいけど「ついついスマホのゲームをしてしまう」といった人もいるでしょう。このケースであれば、ライバル行動は「スマホのゲーム」です。これを排除することを考えます。極端な方法ですが、アプリをアンインストールしてしまえば、その発生を抑えることができます。すると、あなたが続けたい「ビジネス書を読む」という行動は、より起こりやすくなるはずです。

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また、「行動のハードルを下げる」ことも大切です。何かを続けようとするとき、多くの人はハードルの高い目標を設定しがちです。「1週間で3冊ビジネス書を読む!」といった目標を掲げて、結局はすぐにできなくなり続かないのです。そこでハードルを、絶対に達成可能なレベルに設定します。

たとえば、「本を手に取る」だけでOKとします。どれだけ疲れていても、結果的に読まなくても、本を手に取ればそれでよいと考えます。すると、もちろん手に取るだけで読まない日もあるでしょうが、チラッと読むことも多くなる…すると、次第に本を手に取って読むことが習慣となり、気づけば当初の目標もクリアできるのです。このとき、「ご褒美」を設けることも有効です。「1週間連続で本を手に取ったら、好きな食べ物を買える」といったご褒美を設定しておくと、さらに行動が促されます。

続ける技術で「なりたい自分」に

このようにして行動に焦点を当てれば、続けたい行動をコントロールすることはとても簡単なものとなります。より行動をコントロールするためには、行動をフィードバックする、サポーターをつける、正しい目標設定をするなどの手法がありますが、突き詰めると喫煙、飲酒、ギャンブルなど、中毒性の高い「過剰行動」もコントロールできます。

あなたがこれまで続けられなかったのは、ただ「続け方」を知らなかっただけです。続け方を知れば、あなたは、勉強でもダイエットでも禁煙でも、思いのままに行動をコントロールできるようになります。

石田 淳 社団法人行動科学マネジメント研究所所長

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いしだ じゅん / Jun Ishida

株式会社ウィルPMインターナショナル代表取締役社長兼最高責任者
社団法人行動科学マネジメント研究所所長。(株)ウィルPMインターナショナル代表取締役社長兼最高責任者。アメリカ行動分析学会(ABAI)会員。日本行動分析学会会員。日本の行動科学(分析)マネジメントの第一人者。

アメリカのビジネス界で絶大な成果を上げる人間の行動を科学的に分析する行動分析学、行動心理学を学び、帰国後、日本人に適したものに独自の手法でアレンジし「行動科学マネジメント」として展開させる。

精神論とは一切関係なく、行動に焦点をあてた科学的で実用的なマネジメント手法は、短期間で8割の「できない人」を「できる人」に変えると企業経営者や現場のリーダー層から絶大な支持を集める。現在は、日本全国の人材育成、組織活性化に悩む企業のコンサルティングをはじめ、セミナーや社内研修なども行い、ビジネスだけでなく教育、スポーツの現場でも活躍している。日経BP「課長塾」の講師でもある。

主な著書に累計部数40万部のベストセラーとなった『教える技術』『〈チーム編〉教える技術』『マンガでよくわかる 教える技術』『マンガでよくわかる 教える技術2<チームリーダー編>』、大判の『〈図解〉教える技術』(すべて小社)ほか多数ある。趣味はマラソンとトライアスロン。

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