フェイスブックが狙うスマホの次に来る技術 なぜそこまで安価なネット接続にこだわる?

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シスコのチーフ・アーキテクトであるデビッド・ワードは、「新たな勢力が存在する」と語る。「我々は、列車の前に立ちはだかるよりも、その列車に乗っていたい」。

ザッカーバーグは、フェイスブック向けアプリ開発者のカンファレンスで語ったように、将来的にはフェイスブック上のバーチャルリアリティの中では「テレビのような実際的なものは、1ドルのアプリ程度のものにしかならないだろう」とイメージしている。しかし、本人も認めるように、それは10年先のことかもしれない。また、フェイスブックで仕事をしていない人たちは、そんなのは夢物語だ、と言うかもしれない。

VRはやがてスマホに取って代わる

フェイスブックは、価格破壊モデルを自社にも適用するかのようだ。同社の最高技術責任者(CTO)、マイク・シュローファーは、バーチャルリアリティを全世界に行き渡らせるためには、現在600ドルの同社のオキュラスVR(バーチャルリアリティ)ヘッドセットを5ドルにする必要があるかもしれない、と言う。

これもまた夢物語だろうか。フェイスブックにとっては、こうしたコストを引き下げることは、次の大きなコミュニケーションのプラットホームをコントロールすることを意味する可能性もある。というのも、ザッカーバーグは、オンライン世界とつながる機器として、バーチャルリアリティがやがてはスマートフォンの代替となるかもしれないと考えているからだ。

シュローファーは言う。「世界には電話があふれている。機器の数が少ないほうが、世界のためには良い。どのように展開していくかはまだ分からない。人はたくさんのモノを所有するのか、それとも、すべてが消えて、数個のバーチャルリアリティのヘッドセットの中に収まるようになるのか――」。

(執筆:Quentin Hardy記者・Mike Isaac記者、翻訳:東方雅美)
© 2016 New York Times News Service

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