インドネシア人実習生の受け入れ成功のコツ 中本製作所工場長に聞く

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--その他、受け入れでの苦労はありますか?

最初の受け入れが最も大変でした。最初の研修生は、もの凄く不安を抱えて疑心暗鬼でした。給料が問題ないか。「残業代は出るのか」等、様々なことを心配していました。お金も一円単位でチェックして数えて、計算して。実際の残業時間と給与明細と突き合わせて、確認していました。だまされちゃいけない、と身構えていたわけなんですね。

ところが、一年経って第二期生が来ます。そうすると、2期目の彼らには先輩がいて何も心配なく給料貰って仕事をしているのを見ていますので、猜疑心や警戒心がないんです。一年違うだけで、まったく不安感がない。あとは、ずっと同じです。

--受け入れで、業績に変化はありますか?

業績に大きく寄与することはありませんが、プラスに働いていることは確かです。もちろんコスト的なものも一定程度ありますが、雰囲気作りにも一役買っています。日本人よりも上手く仕事をこなす者もいて、日本人社員にも刺激にもなっていると思います。彼らは日本語を短期間に上手に覚えてしまいます。それだけで刺激になります。研修期間中に日本語検定3級、2級取って帰ります。これは、帰国後、日系企業に就職するのに非常に有利です。

--帰国後は、やはり日系企業に?

元研修生で、帰国後に日系企業に就職して、現在は100人以上の部下を持っているのが、何人もいます。先輩後輩関係のコネで、現地企業で偉くなった研修生OBが新たに若い研修生を採用する場合もあります。

--3年間の研修が終わり、その後の連絡のやりとりなど関係は?

連絡は取っています。私自身、1~2年に1回程度、インドネシアに遊びに行って、同窓会みたいのをやったりします。そうすると何十人も集まったりします。

--卒業後も良い関係が続いていると。実習制度が上手くいっているコツは、「先輩-後輩関係」など、研修生同士のつながり、にありそうですね。

先輩が悪いと後輩も悪くなりますが、良い先輩が育てば、自然と良い後輩になる、と思います。

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