「裏切り」への反発が米大統領選を突き動す

希望唱えたオバマのような候補はもういない

サンダース氏はヒラリー・クリントン氏の選挙活動に深刻な打撃を与えるかもしれない。サンダース支持者の3人に1人は先月、彼女が民主党の指名を獲得した場合、大統領選でクリントン氏には投票しないと回答した。

裏切られた、という声は1960年代にも、共和党と民主党の双方で目立った。64年の大統領選に名乗りを上げた共和党のバリー・ゴールドウォーター上院議員は、党が「東部のエスタブリッシュメント」に裏切られたと批判。民主党の左派も当時、ベトナム戦争に対して怒りの声を上げた。

実のところは「必要悪」

米国政治では、裏切りは不朽の課題なのだ。どんな大統領でも、物事を推し進めるためには妥協せねばならない。

潔癖な人間は取引というものを嫌い、それを行う者を寝返ったとみなす。米国を統治する上で各種の取引は不可欠なのだが、それは常に裏切りのリスクを伴うのだ。

ビル・スナイダー氏はカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)コミュニケーション学科の客員教授。この記事は同氏個人の見解に基づいている。

 

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