VW「トゥアレグ」の魅力はどこにあるのか ホットな高級SUV市場における競争力

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高級SUVはホットな市場だ。セダンの上質さと、いわゆるヨンクの走破性と、多機能性。欲張りなユーザーの要求を満たしてくれるモデルだからだ。トゥアレグ(637万円~)は、フォルクスワーゲンの肝煎りなだけあって、ライバルを向こうに回して奮闘している。

センターとリアのデフロック機能付きフルタイム4WDシステムが組み合わせられる

トゥアレグのライバルにはどんなモデルがあるだろうか。先頃フルモデルチェンジを受けたBMWのX3は全長4.7mとボディサイズは近いが、エンジンと価格のバランスはまったく異なる。

価格でいうと、2リッター4気筒モデル(591万円~)か、2リッター4気筒ディーゼルモデル(614万円~)がほぼ対等。ラインナップには3リッター直列6気筒搭載モデルがあるが、747万円とだいぶ高い。アウディ・Q5は2リッター4気筒モデルで価格がほぼ同等の627万円だ。

V6ガソリンエンジンと4輪駆動システム、それに全長4.8mの余裕あるサイズのボディという組み合わせを持つトゥアレグは、つまり、ドイツ車の中ではお買い得モデルといえる。価格面では、レクサスが近い。

全長4.6メートルとやや小ぶりのレクサス・NXは2リッター4気筒(AWDで454万円~)か、2.5リッター4気筒ハイブリッド(AWDで518万円~)。同RXの場合、ボディ全長はほぼ同じである。2リッター搭載モデル(AWDで521万円~)と、3.5リッター6気筒ハイブリッド(AWDで628.5万円~)。

トゥアレグならではのキャラクターは、エンジンの楽しさを味わえるところにある。

トゥアレグの魅力

変速機は8段オートマチック

フォルクスワーゲン・トゥアレグの魅力はどこか。大型SUVとはいえ、4気筒へのダウンサイジングをはじめ、ディーゼル、ハイブリッドなどが多くなってきた昨今、大排気量多気筒ガソリンエンジンは貴重になりつつある。

メルセデス・ベンツポルシェにもあるが、価格的な差が大きい。600万円を超えるトゥアレグの価格は、けっして安くはない。それでもライバルよりずっと手軽に、高回転まで吹け上がりもよく、静粛性にも富んだガソリンV6エンジンの魅力を堪能できる。そこに特長がある。

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