ジーンズの名門ブランド、リーバイスのいま
--新宿店の売り上げ目標と想定する顧客層を教えてください。
私はあまり目標を立てないのですが、だいたい年間3億円いけばいいと思っています。顧客層は絞りません。歴史と伝統のあるリーバイスブランドが好きな人、本物の価値を分かってもらえる人は、どの世代にもいる。そういう人たちにリーバイスの良さを伝えていける店にしていきたい。
--ほぼ同じタイミングで近隣にビックロがオープンしました。2990円や990円のジーンズなどの低価格品を取り揃えていますが、脅威に感じませんか。
ファストファッションが近くにあるのは、かえって大歓迎ですよ。世の中はいま低価格路線と高付加価値路線に分かれていますから。他社とリーバイスのデニムを見比べてもらって、お客様が欲しいほうの商品を買ってもらえるようになる。
--新宿店には海外の全ての商品が置いてあるんですね。
むしろリーバイスはグローバルブランドですから、逆にグローバルなメイド・イン・USAなどを販売すると国内ではすごく売れますよ。新宿店に置いてあるメイド&クラフトと、リーバイス・ビンテージ・クロージングは、ブリュッセルでデザインして欧州でつくっています。これはメイド・イン・ヨーロッパの製品です。
それから日本製のレッドタブシリーズには、アメリカ製のシリーズもあります、もちろん中国製もあります。世界各地から集めていますので。それをリーバイスの一つのコンセプトという形にするために、原産地は一番最適化するところを選んでいます。
ぜひ表現の仕方も見てほしいです。リーバイスのストーリーを見せて、ファンの方の要望に応えていこうと考えています。随所にリーバイスのカルチャーがあるんですよ。