プーチン大統領、パナマ文書は「挑発」と一蹴 テレビを通じた国民対話で強気の姿勢示す

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 4月14日、ロシアのプーチン大統領は、テレビを通じた国民との直接対話で、パナマのオフショア口座にある数十億ドルの資産に関与している可能性を否定し、米国が主導する「挑発」だと断じた。写真はモスクワで撮影(2015年 ロイター/Maxim Shemetov)

[モスクワ 14日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は14日、テレビを通じた国民との直接対話で、パナマのオフショア口座にある数十億ドルの資産に関与している可能性を否定し、米国が主導する「挑発」だと断じた。また今回の対話では、同国の経済危機が来年には緩和されるとの見方を示した。

今月パナマの法律事務所から流出したタックスヘイブン(租税回避地)に関する内部文書「パナマ文書」には、プーチン大統領の友人の1人についての記載があり、政府は疑惑打ち消しに追われている。

プーチン大統領は国民対話において、流出した情報やそれに基づく様々な報道は、今年行われる議会選挙に先立ち、ロシアの政治家らの信用を失墜させるために米国が背後で仕組んだ策略だと語った。

大統領は米政府関係者や米投資銀行が情報流出に関わっていることを示唆し、「この問題は特定のグループや個人に関するものではない。国家に向けられたものだ」と述べた。

大統領は友人のセルゲイ・ロルドゥーギン氏について力強い弁明を繰り広げた。パナマ文書に基づく報道によると、同氏はオフショア取引に関連した事業を拡大し、大統領がこれに関与した可能性が指摘されている。

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