マクドナルド株主総会、最悪の業績に株主は? 謝らないカサノバ社長、目立った下平副社長
――監査法人として(不祥事のあった)新日本監査法人を使い続ける経緯はなにか?
石井隆朗常勤監査役:新日本監査法人再任の理由は、監査の水準・品質等は定期的にミーティングで報告を受けている。
まして今回の事件でより慎重に精度をもってやっている。その辺りを勘案して監査役全員の意見で新日本監査法人再任を決定した。
マイケル J.イレイシー監査役:新日本監査法人については様々な事情を承っているが、現在のところそのパフォーマンスに大変満足している。引き続きパートナーシップを継続する方向だ。
――名前募集バーガー(「北のいいとこ牛っとバーガー」)など期間限定商品は友人の間でも話題になる。ただ終了が早く、食べ損なうことも多々ある。終了期間なども公表してほしい。
マーケティング担当者:期間限定商品は3週間〜5週間、ものによっては2カ月など様々な期間のものがある。バランスを見ながらいつも新しいニュースを提供できるように計画している。
リスクマネジメントは副社長直轄だ
――マクドナルドアプリを活用しているが、今年に入ってKODO(アンケートアプリ)を推している。なぜ別のアプリをわざわざダウンロードさせてアンケートに回答させる仕組みになっているのか。既存アプリの2000万人のユーザーを活用したほうがいいのではないか。費用対効果が疑問だ。
下平副社長:大変便利な(既存)アプリがあるので、KODOと直接つなげて入力できるようにするのが最善策だが、まだ技術的な問題がある。お客様が簡単に入力できるようにさらに開発を進めていきたい。
――昨年は逆風が吹いた。持ち直して今後上昇するならば株主も歓迎するところだ。だが、今後アクシデントが起きた場合の対処方法を考えておくべきだ。
下平副社長:私はリスクマネジメントを担当している。その節は株主の皆さまに大変な心配、懸念をさせてしまい誠に申し訳なかった。われわれのコミュニケーションの在り方に改善が必要、ということを肝に銘じている。今後このようなことが絶対に起きないような対応をしている。
特にリスクマネジメントについては専門の組織を副社長である私のもとに構築した。このチームは毎日、お客様の声、様々なリスクについて全マクドナルドシステムを通じてマネジメントをしている。これまでも何回もあったが、仮にリスクにつながるような出来事があればすぐにマネジメントをし、緊張感を持って対応をしていく。
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