マクドナルド株主総会、最悪の業績に株主は? 謝らないカサノバ社長、目立った下平副社長

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――米国本社が、日本マクドナルドHDの一部株式を売却するという報道がある。どうしてそういう話になったのか、また現時点の状況はどうなのか。

カサノバ社長:現時点で米国本社は株式の一部売却を検討に入った段階であると表明している。われわれの展開を助ける戦略的パートナーが見付かった場合にのみ売却を考えるとも表明している。

プロセスの詳細は米国本社の秘匿情報だ。プロセスが進んだらわれわれも情報を得ることになっている。これからも変わりなく日本のお客様に美味しい食事、よい店舗体験を提供することだと考えている。

――消費再増税で外食産業では持ち帰りでは8%、店内で飲食すると10%と言われている。マクドナルドではどう考えているか。

下平副社長:消費再増税はまだ決定していないので今の時点でコメントすることは難しい。ただ、プロジェクトチームを立ち上げて検討する。

業績悪化でも株主優待の変更はしない

――仕事帰りに立ち寄っていたマックがここ2~3年間で全部潰れた。最近は都内の店も結構なくなっている。これはどういう判断で店舗がなくなっているのかを教えてほしい。

参加した株主からは、「経営陣に危機感がまるで感じられない。戦略が非常に見えにくい」(60代男性)という声もあれば、「8歳の息子が株主。モダンな店舗に改装するのはいいアイディアで、入りやすくなる」(40代女性)という声もあった

店舗開発担当者:昨年は中長期にわたる成長戦略の一環として不採算店舗をはじめとして戦略閉店を実行した。これは適正な判断であり、今後ビジネスを回復するうえで必要な戦略だったと確信している。

マーケットになくなった店舗については再配置を含めて、特に東京都内に積極的に出店を検討している最中だ。

――マクドナルドはシェイプアップ(減量)ではなく、シュリンク(縮小)している。池袋駅周辺の店舗に行ったら、容器を入れる大きなボックス(ゴミ箱)にトレイや容器があふれていて皆さん困っていた。衛生面で問題あると思うが、どういう教育をしているのか。改善をお願いしたい。

下平副社長:大変不愉快な思いをさせてしまい、営業担当の役員として心から深くお詫び申し上げる。従業員のトレーニングは積極的におこなっているが、やはり時と曜日によってクルーが休んでしまい、お客様にご迷惑をお掛けしたと推察している。

全店のあらゆる時間帯でお客様の店舗体験こそがビジネス回復に必要なことであり、おもてなしの心があってこそだ。QSC(品質・サービス・清潔さ)状況はおかげさまで昨年度よりもかなり向上しているが、まだご指摘をいただいたような店舗があるのが事実だ。ますます従業員とともに努力していきたい。

――株価を支えているのは、比較的手厚い株主優待だ。業績悪化に伴う変更の予定はあるのか。

下平副社長:現時点で縮小や廃止はない。

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