エジプト機ハイジャック犯を逮捕、人質は無事解放 動機は不明 動機は不明
[ラルナカ(キプロス)/カイロ 29日 ロイター] - エジプトのアレクサンドリア発カイロ行きのエジプト航空の旅客機(エアバス320型機)が29日、爆発物を身に着けたとみられる男にハイジャックされ、キプロスの空港に着陸した。犯人はその後投降し逮捕された。乗員・乗客81人は全員無事に解放された。
具体的な動機はまだ分かっていない。
エジプト航空当局によると、同旅客機には15人の乗員を含む81人が搭乗。キプロスのラルナカ空港に着陸直後から犯人との交渉が開始され、乗員4人と乗客3人を残して大半が解放されていた。
エジプトのイスマイル首相は記者団に対し、投降し逮捕された犯人はエジプト国籍であることを明らかにしたが、動機は現時点では分かっていないと述べた。
同首相は「男は欧州連合(EU)代表者との面会を求めたり、別の空港に移動することを求めたりしたが、何か特定の要求をすることはなかった」とし、動機については今後取調べが行なわれるとしている。
キプロスの外務省幹部は、犯人は「不安定」であるように見えたと述べている。
犯人の動機については当初から情報が入り乱れ、キプロス当局はハイジャックは武装勢力などによる攻撃とは無関係と見られるとする一方、同国の国営メディアは犯人はエジプトで収監されている女性服役囚の解放を要求していると報じていた。
ハイジャックはキプロスの飛行情報区(FIR)内で発生。同旅客機は、キプロスの都市ラルナカに行き先を変更させられた。
エジプト運輸省によると、ハイジャックされた旅客機のパイロットは爆発物を身体に巻きつけたと主張する男に脅されたと報告。ただキプロス外務省高官は男が爆発物を身に着けているかは確認していないとしていた。その後、キプロス当局は犯人が身体に巻いていた自爆ベルトには爆発物は入っていなかったことを確認している。
エジプトのイスマイル首相は厳戒態勢を敷いているとしているが、昨年のロシア機墜落事故に続く今回の事件でエジプトの航空安全に対する懸念が再燃し、主要産業である観光業が再び打撃を受ける恐れがある。
*写真を更新しました。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら