楽天がコボ新機種、電子書籍市場は超激戦に アマゾン・アップルに対抗
発売当初に端末の初期設定で不具合が多発した「kobo touch」については、「内部目標である100万台には届かないが、他国と比べ日本の端末の購入台数は多い。購入冊数は平均の2倍近くある」と好調ぶりをアピールした。
10月下旬には、楽天カードのプレミアム会員向けに「kobo touch」を無償配布したが、「販売促進なので詳細については応えられない」とした。
行政指導は”謝罪” 参入相次ぐ電子書籍市場
楽天は10月26日、「koboイーブックストア」のコンテンツ数の表示において消費者庁から景品表示法上、不適切な部分、すなわち数の水増しがあったとして、消費者庁から行政指導を受けたことを発表済みだ。当初はkobo touchのパンフレットなどに、日本語のコンテンツ数を「約3万冊」と表記していたが、実際は1万9164冊だった。
この点について三木谷会長兼社長は、「開始までに3万冊のコンバージョン(データの転換)が終わる予定だったが、オペレーション上の手間が多少かかった。ここについてはお詫びしなければならない」と謝罪した。
現在のコンテンツの中身については、「(約6万5000冊のうち)ウィキペディアの情報が500冊以下含まれる。これについては、ウェブ上でも公開している。それ以外のものは純粋な書籍、漫画を中心としたコミックを揃えている」と説明。現在も無料で一般公開されている青空文庫が当初から約1万点占めていることや、ギターコード譜や写真などのコンテンツを1冊としてカウントしていることについては触れなかった。