民進党大会「ハプニング続出」が象徴する多難 他の野党との協力関係の浅さも露呈

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

松野氏は事務局が準備した「結党経過説明、規約・綱領の提案および新代表選出の提案」文を読み上げた後、自分の言葉で結党までに至った思いを述べた。

松野頼久旧維新の党代表のスピーチは、心を打つものがあった

「民主党の皆さんにおかれましては、今日の結党に至るまでの間、我々維新の党わずか26人、支持率1、2%しかない弱小政党のくせに、党名を変えるとか、解党新党だとか大変失礼なことを申し上げたことを、まずはこの場をお借りしてお詫び申し上げたいと思います。全て政権を狙うためという思いで申し上げたことと、お許しをいただきたいと思います。そして今日結集する仲間の中には、私を含め2012年に民主党を離党した議員もおります。本当に多くの皆さんに不快な思いをさせたこと、これもお詫びしなければならないと思います。それでもって出戻りという批判で、新しい政党のイメージを壊してはならない。このように思いまして、右代表として新党の役職全てを外していただきました。そのことも私のけじめだとご理解いただきたいと思います」

その上で松野氏は岡田氏を代表に推挙した。

「こんな政治家は他にはおりません」

「本当に岡田克也さんという政治家がいたからこそ、今日にこぎつけたと。(略)本当に尊敬できる政治家であるということを私は確信しました。大胆な決断力、そして一度決めたらテコでも曲げないこの頑固さ、こんな政治家は他にはおりません。私は心からこの岡田克也代表の元で参院選を戦い、国民の審判を仰ぎたいと思っています」

だが、このようなきれいごとだけで民進党は始まってはいない。合併のアリバイのようにとりあえず旧維新の党から江田憲司氏を代表代行に迎えたものの、江田氏と新党を画策した細野豪志氏や前原誠司氏など「反岡田」と見られる勢力は除外された。

次ページ幹事長には枝野幸男氏が留任
関連記事
トピックボードAD
政治・経済の人気記事