東京メトロに新駅「センター中央」が誕生!? 起きうるすべてを再現できる「訓練センター」

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2台のシミュレータが設置されている

この訓練線を使って、トンネル区間と地上部分の両方を走ることにより、「実車を利用して、より実戦的な訓練を行なうことができる」(東京メトロ広報)。

また、トンネルの外には本物の橋梁も設置されている。列車が走らないので、じっくりと構造を学ぶことができるという。

センター中央駅がある総合研修訓練センターにはシミュレータが2台設置されており、運転技術やホームドアの開閉などを学ぶことができる。

過去の事故の教訓も展示

この訓練センターには多くの場所で日本語と英語の表記がされている。「外国の鉄道会社の社員研修も想定している」と、堂免氏は言う。東京メトロはベトナムの首都・ハノイを走る都市鉄道の運営会社を支援している。将来はベトナムをはじめ、さまざまな国の鉄道会社の研修に使われる可能性もありそうだ。

また、この訓練センター内には2000年3月に起きた日比谷線列車脱線衝突事故をはじめ、過去の事故の教訓を展示する「安全繋想館」も設置している。過去の事故の貴重な教訓を風化させることなく、安全確保への強い思いを未来につなぐことで、さらなる安全意識の高い企業風土を築き上げていくことが目的だという。

基本的には社員研修向けの施設であり、一般公開はされないが、車両基地イベント開催日など特定の日に一部の施設を公開する可能性はあるという。東京メトロの安全はどのように支えられているのか、一度見てみる価値はある。

大坂 直樹 東洋経済 記者

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おおさか なおき / Naoki Osaka

1963年函館生まれ埼玉育ち。早稲田大学政治経済学部政治学科卒。生命保険会社の国際部やブリュッセル駐在の後、2000年東洋経済新報社入社。週刊東洋経済副編集長、会社四季報副編集長を経て東洋経済オンライン「鉄道最前線」を立ち上げる。製造業から小売業まで幅広い取材経験を基に現在は鉄道業界の記事を積極的に執筆。JR全線完乗。日本証券アナリスト協会検定会員。国際公認投資アナリスト。東京五輪・パラにボランティア参加。プレスチームの一員として国内外の報道対応に奔走したのは貴重な経験。

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