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リンガーとハチバンの議論では、取締役の数などで食い違いも見られた(撮影:今井康一)
ただ、経営スタイルの違いは、提携開始のときからわかっていたことだ。それを克服できなかったのには別の要素がある。この2年間で、両社の経営統合熱を冷ましたもう一つの理由は、皮肉にも両社の業績好転だった。
特にハチバンは北陸新幹線の開通効果で客足が想定を上回り急増。業績の上方修正も発表し、2016年3月期は過去最高純益になる見通しだ。リンガーも人件費負担が下がるフードコート店の出店を加速させ、2016年2月期の営業利益率は7%台(前期5%台)に大きく引き上がりそうだ。
そもそも「経営統合はエネルギーを使う」(ハチバン幹部)もの。2年間の試行錯誤で当初想定したシナジーが得られにくいのなら、経営統合という選択肢をいったん棚上げし、お互いに地力をもっと蓄えてから次を考えてもいいのではないか。そんな経営判断に両社が傾いたようだ。
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