「反トランプ運動」が選挙集会を荒らしている トランプ陣営には安全上の不安が浮上

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トランプ氏の集会では、同氏自身が抗議者をののしったり、シークレットサービスに連れ出すように命じたりと、荒れ模様となっている。

暴力の脅威は12日、トランプ氏自身にも及んだ。オハイオ州での集会で男がセキュリティーを突破し、檀上に上ろうとして取り押さえられた。同氏は男が「危害を加えようとしていた」と語った。

トランプ氏の追い風に?

トランプ支持者のなかには、シカゴでの抗議者の行動がトランプ氏支持者を奮い立たせ、同氏に有利に働くとみる者もいる。

「一部の人は血気盛んだった」と、オハイオ州の集会に13日、家族と参加したというマイケル・マッキニーさん(47)は語る。「映像をたくさん見たが、最初に手を出したのはすべて抗議する側の人だった」という。

オバマ大統領はこの週末、大統領選の過程において礼節と「暴力に訴えることなしに相違を解決する」ことを求めた。

小さな集団で動く反トランプ派は、若者が多く、その一部はサンダース候補の支持者であるほか、さまざまな人たちで構成されている。

イリノイ州ブルーミントンで13日開催されたトランプ氏の集会に参加したファシリティーマネジャーのソニー・ガルシアさん(44)は、「Dump Trump Illinois」という緩やかに組織されたグループがフェイスブックで抗議を呼びかけると、約2000人が集まったと話す。

また、反憎悪団体「ナット・イン・アワ・タウン」の地元支部に属するメンバー40人が、白色のアームバンドを身に付けて抗議に現れた。高校生のアイシュワリャ・シェカラさん(16)もその一人だ。

「私がここに来た理由は、トランプ氏が支持することにすべて反対だから。彼は扇動政治家そのもの」とシェカラさんは述べた。

(Kevin Murphy記者、Bob Chiarito記者 翻訳:伊藤典子 編集:下郡美紀) 

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