新浪剛史・ローソン社長--次の10年で目指すのはイノベーションで1位

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サービス過多を見直し 次は医食同源に注目

--今後、コンビニの機能や役割は、今以上に広がると思いますか。

そう思いますね。ただ、あれもこれもと付加してきたサービスで、店舗の作業負担は増大してしまった。たとえば、公共料金の収納代行などは、来店のついでに商品を買ってくれる人の割合が実際のところ非常に低い。無理は相当きています。

次の30年を目指すなら、現場の負担を考えないといけない。結局、サービスを提供する加盟店のやる気があって初めて、顧客にとっての使い勝手がよくなるわけです。アルバイトが覚えられないサービスは結果的にお客様に迷惑をかけてしまう。これではいけない。

だから、チケット端末は、コンテンツの数を絞り込んでいます。収納代行もお客様からある程度の手数料をいただくべきかもしれない。お客様と加盟店がウィン・ウィンになるためにどうするかを考えます。

--最後に、今後のローソンにとって、最大のイノベーションになりそうなことは何ですか。

今後5年、10年だと、高齢化に向けた食の提案かな。今、日本に糖尿病患者は2000万人、しかもその数は増えている。今までどおりの食でいいわけがないという意識が高まる中、家庭では簡単に調理できないが、身近で買えるという点で付加価値をつけられると思います。こういった医食同源のような食提案は、大きなイノベーションじゃないかな。

にいなみ・たけし
1981年三菱商事入社。91年ハーバード大学でMBAを取得。給食のソデッソジャパンを経て、2002年ローソン社長に就任。

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