クロスカンパニー、一部上場前に大胆な決断 「アースミュージック」成功の次に何を狙う
過去の成功体験は一度棄てる
――なぜ社名を変更するのでしょうか?
クロスカンパニーという社名には、人と人がクロスし、化学反応して刺激しながら成長していきたい、という思いを込めた。そして今、創業から22年が経ち、売上高も1000億円を超えた。今後、グローバルカンパニーを目指し、さらに今年後半には東証1部への上場も目指す中、ここで過去の成功体験を一度棄てようじゃないかと考え、社名を変更することにした。
新社名のストライプインターナショナルの由来は、一人ひとりの個性を大切にするという思いがある。境界なく伸びていこうと。また自由と改革の概念もある。これからわれわれは、かなりの大型R&Dをやるつもりだ。その中で個性、自由、革新という、キーワードが重要になってくる。新しい価値を創出し、グローバルに発展していきたい。
―― アース ミュージック以外の大型ブランド育成はどうしますか。
グローバルで戦うための核ブランドとして、「KOE」(コエ)を育成している。英語のボイス(声)だが、あえて日本語でコエとした。このブランドはまさに、ZARAやH&Mをコンペティターとしてとらえている。アース ミュージックは390億円のブランドとして主力事業になったが、コエではもっとグローバルな数字を叩き出したい。
さらに「クロスチャイナ」の現地法人にも、かなり投資をかけており、この10年、20年先には、コエとクロスチャイナがわれわれの主力事業になると考えている。
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