アベノミクスは最後の正念場を迎えている

GPIFの運用実績が政権にとって懸念材料に

それを表すように、日足チャートでみるとダウ、SP500、ドイツDAX、イギリスFTSE100、更に原油価格もW底(2点底・ダブルボトムとも言い、テクニカル分析では底入れの基本形)を形成し、さらに代表的な、短期の強弱観を分ける25日移動平均線をも上回って来ている。このまま世界のマーケットは春を迎える事が出来るのか。こちらもまさに正念場だ。

日経平均は、日足では15日の大陽線の後の9日間のもみ合いを抜け出したかに見える。週足チャートでは、2週連続の陽線になったが、水準は3週前の大陰線の中にある。トゥルーレンジ(1万4952.61円―1万6620.91円)の上限1万6620.91円か、上ヒゲの1万7099.01円を上回らないと、少なくとも週足では底打ちと言えない。

1万6500円を上回らないと話にならない

まず、世界がすでに抜いている日足の重要ラインである25日移動平均線(1万6500円)を上回らなければ話にならない。日本株の出遅れ修正が期待される。日本株を誘導するアメリカ株には、今週3月1日のスーパーチューズデー、週末の雇用統計という重要イベントがある。最近のアメリカ株は、WTI原油先物に直連動していて、大統領選はまだ前哨戦なのか、株価材料としてはまったく機能していなかった。しかし、このスーパーチューズデーからどう変わるか。注目だ。

2月の雇用統計は最近の関連数字を見る限りサプライズはないと見る。G20後の世界も特に変わりはないだろう。3月1日に発表される中国の2月製造業PMI(購買担当者指数)が注目だが、G20の開催国で、終わった直後に波乱の数字が出るとも考えにくい。ただ先週取材した、中国で建機フィルターを製造販売しているヤマシンフィルタ(6240)では、まだ現場は2、3年厳しい前提でいるとのこと。中国の回復は簡単ではない。今週は、底打ちを示している世界の指数が、本物かダマシか確認していくことになる。

日本市場の中心は個別株物色だ。筆者が1月17日の本欄で参考に挙げたメディシノバ(4875)、日本精密(7771)の動きを見ていると、企業の成長とともに、投資家の資産が増えるという投資の原点回帰が見えてくる。今のような時こそ、革新的で競争力のある企業を探し、リスクを取れる投資家にはチャンスではないかと思っている。今週の日経平均予想レンジは1万5900円―1万6800円。

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