ゼネコンが空前の好決算ラッシュに沸く理由

「過去最高益」が続出している

虎ノ門の再開発風景。都心では多くの再開発が行われている(撮影:今井康一)

ゼネコン各社の業績拡大が止まらない。2016年3月期は鹿島を除くスーパーゼネコン3社が過去最高益を更新し、さらに上振れる可能性がある。

現在、3月期末に向けて設計変更(工期途中の変更)に伴う追加交渉(工費の上乗せ交渉)が行われており、「現時点は各支社レベルで取引先と交渉しており、本社にあがってくる数字は保守的な見込み。フタをあけて合算したら大幅増額という可能性もある」(大手ゼネコン幹部)という。各社は前期も期末に利益を上乗せし、予想を上回る好決算となったが、今期も空前の好決算となりそうだ。

連続最高益更新が確実な状況に

たとえば、大成建設の期初の営業利益予想は680億円(前期比3.4%減)と減益予想。それが中間期に上方修正し、第3四半期時点では840億円(同19%増)となった。しかし、第3四半期の実績は772億円と、さらなる上方修正は必至だ。通期の900億円台乗せはほぼ確実な状況で、1000億円大台乗せの可能性もある。

清水建設と大林組は前期比60%を超える大幅増益で、営業利益は800億円台予想だが、これも同様に900億円超となりそうだ(右表参照)。大手だけではない。準大手では戸田建設、安藤ハザマ、西松建設、前田建設、東急建設などが期中に上方修正し、連続最高益更新が確実な状況だ。

次ページ都心の再開発需要は大きい
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
  • 岐路に立つ日本の財政
  • CSR企業総覧
  • 最新の週刊東洋経済
トレンドライブラリーAD
人気の動画
レヴォーグ1強に見た和製ワゴンの残念な衰退
レヴォーグ1強に見た和製ワゴンの残念な衰退
ウーバーイーツ配達員の過酷
ウーバーイーツ配達員の過酷
イオン「フジ実質買収」で岡田会長が語った未来図
イオン「フジ実質買収」で岡田会長が語った未来図
飲食業界、失敗する店と成功する店の決定的な差
飲食業界、失敗する店と成功する店の決定的な差
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
統合から20年どこでつまずい<br>たのか みずほ 解けない呪縛

みずほ銀行が相次ぐシステム障害で窮地に陥っています。その根底には、3行統合から今に至るまで解決できていない呪縛と宿痾が。本特集ではみずほが抱える問題点をガバナンス面や営業面などから総ざらい。みずほは立ち直ることができるのでしょうか。

東洋経済education×ICT