人民元「基軸通貨化」を促す決済インフラ戦略

中国の強かな国際化政策の裏側にあるもの

強かに人民元の基軸通貨化を進める、中国の決済インフラ戦略とは?(写真 : leungchopan / PIXTA)
自動車が道路の上を走るように、通貨は「決済インフラ」の上を走る。決済インフラの整備度合いは、その通貨の地位に大きく影響を与える。
人民元の基軸通貨化を進める中国は、どのような「決済インフラ戦略」を持っているのか。話題の書『決済インフラ入門』を上梓した宿輪純一氏が解説する。

決済インフラはまさに“道路”

決済に関する基礎をすべて網羅。どの本よりもわかりやすく「決済の全体像」が理解できる一冊(書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします)

「決済」は「運輸」と似ている。たとえば、自動車が道路を走っているように、おカネが決済インフラの上を走っていると考えるとわかりやすい。決済インフラの中でも「高速道路」のようなものがある。インターチェンジで方向を変える。いずれにせよ、素早く、効率的に、決済ができるようになる。

中国で、昨年リリースされた人民元の国際決済インフラ「CIPS(Cross-Border Inter-Bank Payments System:クロスボーダー人民元決済システム)」は、中国と海外をつなぐ人民元(決済)の高速道路ということができる。それに、みずほ銀行と三菱東京UFJ銀行の2行が認可され、その高速道路で走ることができるようになる。

動きが急な決済インフラであるが、今回は人民元の国際化と決済の問題に焦点をあてる。

次ページ新決済インフラCIPSとは
人気記事
トピックボードAD
  • 非学歴エリートの熱血キャリア相談
  • 会社を変える人材開発の極意
  • 最新の週刊東洋経済
  • ブルー・オーシャン教育戦略
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
トヨタとソフトバンク<br>入り乱れる異業種連携

「モビリティサービス会社に変わる」宣言をしたトヨタ自動車が、常に先を行くソフトバンクに頭を下げた。世界企業の合従連衡を1枚で表した「自動車・IT業界地図」に崩れる垣根が一目瞭然。