いまアダルトゲームに革命が起きつつある VRの普及役としても大きな期待
「これまでのアダルトゲームは二次元の表現が主流でした。しかし、オキュラスリフトに代表されるVRヘッドマウントディスプレイの登場により、三次元のアダルトゲームがより効果的に表現できるようになりました。これはアダルトゲームにおいて革新をもたらすと確信しています。今後のゲーム業界もVRを主として発展していくと期待しています」と製作を手がけたメーカー、イリュージョンの広報担当者は言う。
確かに、オキュラスリフトを使った「セクシービーチプレミアムリゾート」のプレイは、新たな体験をもたらしてくれる。まるで相手がそこに存在しているように感じられ、リアルな女性に相対した時のような緊張感すら覚えさせる。「見た目、行動、物理法則のリアリティを追求することで存在感が現実に近づいていきます。ものの大きさや歩く速さ、ものの落ちるスピードなどを忠実に再現し、リアルとの差異をなくしていくことを常に意識しています」(イリュージョン広報担当)。
二次元のキャラと楽しめる「カスタムメイド3D2」
もう1つ、注目すべきVRアダルトゲームが、「カスタムメイド3D2」だ。こちらはリアル路線とは逆に、二次元のアニメ調のキャラクターとプレイを楽しめることが売り。あえて非現実を現実に接続するという試みは、よりゲーム的でエンターテイメント性が高く、新たな可能性を感じさせる。
「ようやくゲームの世界に入り込めるという夢の体験をしていただけると思います。初めて体験する人は、みんな最初は動きが止まってしまいます。感動と戸惑いが交錯しているのでしょう。映画や小説の中だけだったVRの世界がついに現実になったのです」と開発元のKISSの広報担当者は言う。
さらに注目したいのが、自社開発したゲームと連動するワイヤレス“オナホ”コントローラーのChu-B Lipだ。
「データを取りながら、形状やセンサーの感度などを試行錯誤し、開発に2年かかりました。アダルト方面に限らず、VR空間に適したデバイスはこれからも色々と登場してくるのではないでしょうか?欲望産業は強く、過去にビデオデッキやインターネットが辿ってきたように、我々もアダルトゲームを通して、VRの普及に貢献できればと思っています」(KISS広報担当)。
近年、アダルトゲームだけでなく、VR対応の実写コンテンツを配信するサイトも登場している。また、一昨年に性家電として発売されたVORZE(ヴォルツェ)社の「A10サイクロンSA」のように、PCと連動する先進的なオナホールも話題を呼んだ。新しいデバイス、サービスの普及にはやはりアダルトが推進剤となるのか。いずれにせよVR端末の普及は、我々の予想を超えてセックスという概念を変えていくかもしれない。
(文: 高須賀哲)
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