「横浜スタジアム」は、どう変わっていくのか 球団・スタジアム「一体運営」の狙いとは?

安定した球団経営のための一体化

――なぜこの時期に球場運営会社の買収に動いたのでしょうか。
もともと頭にはあったのです。メジャーは一体ですが、ここは、球場と球団の2つの会社に分かれていて、片方は黒字、片方は赤字。テレビ放映権収入で球団が潤っていた頃はそれでもよかったのかもしれませんが、今はそれではダメです。構造を変えていかないと健全経営は出来ないだろうなとは着任当初から思ってはいたのですが、とりあえずは弊社でやれることをやるのが先だと。
――球団買収からの4年間で観客動員数は1.6倍に増えました。
チームの成績は残念ながら最下位でしたが、年間71試合中、大入りが43試合、このうち22試合はチケットが完売しています。ここまで稼動率が上がってくると、球団単独でやれることは限られてきます。買収した時、年間で30億円だった赤字を今期は3億円と、10分の1にまで減らしましたが、それでもまだ赤字です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら