パナソニックが通期予想を下方修正、中国事業など悪化

中国事業の悪化など響く

[東京 3日 ロイター] - パナソニック<6752.T>は3日、2016年3月期の連結業績予想を下方修正した。中国におけるエアコンやデバイス事業、ICT(情報通信技術)向け二次電池事業などの悪化を織り込んだ。

会見した河井英明専務は「中国をはじめとする新興国の景気減速などの影響で経営環境は悪化している」と指摘。「中国でのエアコン、デバイス事業やICT向け二次電池などの販売低迷は下期に入り加速した」と説明した。

<利益予想は市場予測並みに>

売上高予想は前年比2.1%減の7兆5500億円に下方修正した。従来は同3.7%増の8兆円と2011年3月期以来5年ぶりの8兆円台を目指していたが、一転して2年連続の減収となる見通しだ。

中国に加え、国内でも「予想以上にソーラー市場が落ち込み、住宅市場の回復も弱い」(河井専務)という。

営業利益予想も前年比12.6%増の4300億円から、同7.4%増の4100億円に下方修正した。トムソン・ロイターのスターマイン調査がまとめたアナリスト19人の予測平均値は4118億円となっており、市場予測とほぼ同じ水準まで引き下げた格好だ。

河井専務は「中国はICT向けの需要減がこのところ著しくなっており、回復にはしばらく時間がかかる」と説明。中国のエアコンなどについても「流通在庫が非常に大きく、販売が伸び悩んでいる。流通在庫がある程度適正水準になるまではしばらくかかる」と厳しい見方を示した。

<中期売上高計画も見直しか>

事業環境の悪化を受け、2017年3月期の売上高目標8.4兆円も再検討する。河井専務は「今期の8兆円が厳しいとなれば、それを踏まえた形で2017年3月期も見直さざるを得ない」と述べ、2019年3月期の10兆円目標についても「現状の状況を踏まえて、いろいろな検討をしている」と見直す可能性を示唆した。

3月末に予定している2017年3月期の事業方針説明会で詳細を発表する。

*内容を追加しました。

(志田義寧)

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