最貧困層の女性は、なぜ性風俗で働くのか

福祉の網から漏れ落ちた人々の現実

風俗の世界へ足を踏み入れた女性たちを取り巻く、いびつな現場とは(写真:enterFrame / PIXTA)

女性の貧困がメディアを賑わして久しい。働く単身女性の3人にひとりが年収112万円以下との統計もある。こうした貧困女性の中でも福祉の網から漏れ落ちた人々のセーフティーネットとして機能してきたのが性産業だ。

「地雷専門店」で働く女性たち

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性産業の現場で何が起きているのかに迫ったルポは少なくない。本書『性風俗のいびつな現場』でも母乳を欲しがる男性向けの風俗店や30分3900円で違法行為ありの激安風俗店、熟女専門店、他の風俗店では採用されない女性ばかりを集めた「地雷専門店」で働く女性や経営者が登場する。

印象的なのは、地雷専門店の経営者のインタビューだ。同店では年齢や容姿は不問で幅広い女性に門戸を開く。生活の手段が限られた女性に稼いでもらいたいために、原則、応募者全員採用だ。スリーサーズが全て1メートル超えでも入店OK。福祉のみならず風俗の世界からも押し出された女性たちの受け皿として機能している。

とはいえ、性サービスでなく、容姿や年齢をネタとして消費する、女性としての尊厳を売るようなスタイルに違和感を抱く人も少なくないだろう。高邁な理念を掲げようが、結局は性の搾取に過ぎないとの指摘は免れない。支援か搾取か。古くて新しい問題が横たわる。

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