28日の米株式市場は大きく反発 Facebook急伸やエネルギー株上昇で
[ニューヨーク 28日 ロイター] - 米国株式市場は反発した。好決算を発表したインターネット交流サイト(SNS)大手フェイスブック<FB.O>が急伸してハイテク株の上昇をけん引したほか、原油相場の上昇を受けてエネルギー株が買われた。
フェイスブックは15.5%高となり、2013年以降で最大の上昇を記録した。同社の昨年第4・四半期の売上高は前年同期比約52%増加して市場予想を上回った。
グーグルの親会社であるアルファベット<GOOGL.O>は4.28%高。これらの銘柄に押し上げられて、S&Pハイテク株指数は1.48%上昇した。
サウジアラビアなどの石油輸出国機構(OPEC)が減産するとの思惑から原油相場は上伸。これを好感してS&Pエネルギー株指数<.SPNY>は3.15%上昇した。
一方、電子商取引のイーベイ<EBAY.O>は12.45%急落。同社が示した第1・四半期の売上高と利益の見通しは市場予想に届かなかった。
イーベイから昨年に分離・独立したオンライン決済サービスのペイパル・ホールディングス<PYPL.O>は8.39%高。スポーツ用品のアンダーアーマー<UA.N>は22.59%急騰。両社とも四半期売上高が市場予想を上回った。
医薬品のアボット・ラボラトリーズ<ABT.N>は9.3%下落した。
投資家によると、市場心理がこの日改善したのは、フェイスブックなどの好決算に加え、原油相場の持ち直しで楽観的な見方が広がったことが主因。だが市場では、地合いの改善は長続きしない可能性があり、原油安と中国をめぐる懸念から引き起こされた年初の弱気相場は終わっていないと警告する声も聞かれる。S&P総合500種は年初来では7%下げている。
ホライズン・インベストメント・サービシズのチャック・カールソン最高経営責任者(CEO)は「主力銘柄が好業績を挙げている」と指摘。「今後は相場がこの調子で進んで上向くと言いたいところだが、そうした展開になるとは思えない」と話した。
同氏が米経済の健全性を示す指標とするダウ・ジョーンズ輸送株平均<.DJT>は0.8%低下した。このほか、ナスダック・バイオテクノロジー株指数<.NBI>は3.5%下げた。
また一部の投資家は、前日発表された連邦公開市場委員会(FOMC)声明で、最近の世界的な金融市場の混乱を受けても、今後の利上げペースを緩めるシグナルが強くは示されなかったことに警戒姿勢を維持している。
騰落銘柄数はニューヨーク証券取引所が上げ2054で下げ1032、ナスダックは上げ1470で下げ1312だった。トムソン・ロイターのデータによると、米取引所の合計出来高は約88億株で、過去20営業日平均の86億株を上回った。
引け後の時間外取引では、決算発表を受けてマイクロソフト<MSFT.O>が4.5%高。アマゾン・ドット・コム<AMZN.O>は11%安となっている。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 16069.64 +125.18 +0.79 15960.28 16102.14 15863.72 <.DJI>
前営業日終値 15944.46
ナスダック総合 4506.68 +38.51 +0.86 4533.81 4533.81 4447.50 <.IXIC>
前営業日終値4468.17
S&P総合500種 1893.36 +10.41 +0.55 1885.22 1902.96 1873.65 <.SPX>
前営業日終値1882.95
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