北海道に彼氏を残し上京した23歳女子の悩み 合コンの誘いに揺れる乙女心

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地方では、国道沿いの没個性のファミリーレストランや、イオン、しまむらや、ヤマダ電機がエンターテインメントになってしまって、コンビニでさえ、デートの「目的地」となってしまう、そんな世界には、怖くて戻りたくないのだと言います。

「希もそうなるよ。まぁ、まあくんは置いておいてさ、合コンくらい社会見学として一回はこなしておかないと。」

まだ見ぬ新しい世界への探究心

東京での生活の第一歩を踏み出しました

強引な言い方のように見えて、しかしちゃんと痛みを知っている眞希子に対して「やっぱり合コンにはいかない。」そう言うのは容易かったはず。

だけど言えなかったのは、きっとまあくん以外を探したい、などという淫らな気持ちではなく、東京の女性、まだ見ぬ新しい世界への探究心があったからだと思います。

彼氏がいる女性としての貞操と潔癖さを守りたい一方、北海道の大地が育んだ自分の良心は、合コンに参加したことくらいで破られない。そんな逃げ道を用意して眞希子の誘いに乗ることにしました。

眞希子は、面白そうに目を輝かせてウキウキとしだし、二階堂くんは、複雑そうな表情で私を見ていました。男性は、どうしてもまあくんの立場に立ってしまうのでしょうね。

おっかなびっくりの及び腰のような心。

8割の罪悪感と、残る2割の感情は何と表現したらいいのでしょう。

高校1年生のとき、「両親が留守にしている」というまあくんの家の2階にある彼の部屋で、初めて一線を越える寸前の、あの怖さと好奇心が同居した感覚。

ぎゅっと目をつぶって、「大人の女になるんだ」と彼の首に手を回した時の気持ちと似ている気がしました。

仲の良い友達もできて、東京での生活に戦々恐々としながらも最初の一歩を歩き出した希。上京した女心は、あっという間に、地元から離れるというが、希は、心のどこかで自分だけは違うと思っているよう……次週、眞希子と、二階堂が開く、初めての合コンに参加するのか?

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