昭和マンガ家伝説 平岡正明著
ジャズや文学・芸能評論で活躍する著者による初の漫画論考集。戦後に活躍した小松崎茂や六浦光雄から、松本零士、石ノ森章太郎、平田弘史、滝田ゆう、寺沢武一、かわぐちかいじ、安彦良和、富永一朗、西岸良平など、現在も活躍する作家を含め16名の漫画家を取り上げ論評する。
たとえば赤塚不二夫。数多い代表作から「狂犬トロッキー」を選び、赤塚のトロッキー理解は凡庸ながら「狂犬」と銘打ったところに彼の冴えが光ると称する。漫画ファンだったという三島由紀夫の好みを推察し、互いに共通するものとして「サザエさん」やディズニーを批判。新左翼運動の異端児といわれた著者独特の視点で作家の世界観と、「昭和」を読み解いていく。
平凡社新書 819円
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