日本株「1万円割れ」シナリオを外せない理由

値動きはリーマンショック前を彷彿とさせる

最悪のシナリオも浮上しつつあります(写真:ぺかまろ / PIXTA)

株式市場が大荒れだ

世界的な株式市場の大荒れが収まる気配を見せません。1月21日の東京株式市場は日経平均株価が前日比398円安の1万6017円で取引を終えました。前日の20日に昨年来安値を割り込んだことで、取引開始直後こそ値戻し基調がありましたが、結局は下落に転じてしまいました。年初からの下げ幅は約3000円と半月余りで15%前後も下げてしまっています。

日経平均はそもそも昨年6月に付けた2万0952円の高値から大幅に下げてきたことで、足元は安値圏に見え、ちまたでは「そろそろ底値で反発する」「絶好の買い場だ」などという声も飛び交います。ただ、現時点の日本株相場を見るかぎり、筆者は「今が買い場」という予想は鵜呑みにできないと考えています。

時計の針を少し戻してみましょう。例年、たいてい年末が近づくと、評論家やアナリストなどが次の年の相場見通しを発表します。昨年末に各方面から発表された「2016年相場予想」はどうだったかというと、「2016年の日経平均は2万5000円まで上昇する」とか「3万円もありうる」などの予想も見受けられました。強気予想は耳に心地よいものの、現状を冷静に見てみると、昨年来、安値を更新してしまった日経平均が2万5000~3万円まで急上昇するシナリオは描きにくいといえます。

株式市場関係の評論家やアナリスト、ストラテジスト、ファンドマネージャーなど特に「強気派」の人々は相場状況がいかなる時でも、基本的にはいつも「今が買い場」という買いスタンスのコメントや見方をされることが多いものです。株価が下げ基調にあるときほど、こうした見解が「そろそろ上昇に転じて欲しい」という市場参加者の願望ともあいまって有望視されるかもしれませんが、アテにならないときも少なくないのです。

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