化粧する脳 茂木健一郎著
人気脳科学者である著者が、カネボウと共同で行った「化粧の本質」についての研究成果をまとめた一冊。
女性はなぜ、化粧をするのか。化粧とは、他者に自分がどう映るのかを意識してするもの。つまり、社会に対して自分をどう提示したいのかを表したものだという。自分を装うことによって社会的な自己像をつくりあげ、その顔を他者に開かれた窓として提供していく。つまり化粧は、そのための重要なコミュニケーション・ツールなのである。
他人に見られているという意識は、自我の構築に多大な影響を与える。そうしたことが人類に高度な社会性をもたらしてきた。著者は、化粧は人間の社会性の象徴だとも論じている。
集英社新書 714円
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