はじめは親御さんが、上記のような発話で誘導してあげるといいでしょう。ただし、忘れてはならないことは、答えたお子さんの答えに対して「違うでしょう。そうじゃなくて……」などと言ってはいけません。もう二度と子どもさんは答えなります。「なるほどね」と軽く返してあげるのがよいでしょう。
観察眼を持つことができてきたら、次に、
「なぜそうなっているのかな?」「要するにどういうことなのかな?」
と聞いてあげましょう。すると、分析し、まとめる力がつきます。
「駅から見える看板で、何色の看板がいちばん多いかな?」と質問したあとに、お子さんが「ん~、黄色や赤色も結構あるけど、青がいちばん多い」と答えたとしましょう。そうしたら次のように聞いてあげましょう。
「なぜ、青が多いのかな。青を使っているところはなぜ赤色や黄色を使わないのかな?」
こう問われると、人はハッとして考えだすのです。この問いには、別に答えがあるわけではありません。「考えて分析すること」に意味があるのです。観察眼の段階とは違った部分の頭を使い「事実を分析する力」をつけることができるようになっていきます。
結果的に、偏差値まで上がることも多い
さらにこの後には、
が続きます。しかし、一気にそこまで目指すと挫折してしまうかもしれないので、まずは基本の段階として、「観察眼を鍛え、分析できる癖」がつけられるといいでしょう。物事に積極的で主体的な性質が作られていきます。
このようにして日常生活の一部でも「学びの生活」に変えることができれば、子どもはさまざまなことに興味関心がわき、勉強もやらねばならないことから、自分のための学びへとと変わっていくことでしょう。
この「学び」ということが理解できるとと、いわゆる「頭のよい子」になっていきます。ここでいう「頭がよい」の意味は、偏差値が高いということではなく、「地頭がよい人」という意味です。
日常生活で日々トレーニングしていると、自然と「強い地頭」ができていきます。勉強の時間だけ、知識を習得する、パターンを頭に叩き込む訓練をしている人とは、根本的に異なってくるのです。
さらに、この「学び」型の人は、副産物を得ることができます。それは、いわゆる「勉強」もできるようになっていくということです。要するに偏差値も上がりだす可能性が高いのです。
確かに知識の叩き込み、パターントレーニングでも偏差値は上がります。しかし、「学び」型の人は「学び」のプロセスを重視していく中で、結果として偏差値まで上げてしまうのです。どちらかといえば、「学び」型で偏差値も上がった方が、一生の財産になるという気がしませんか?流行りものに見えるアクティブ・ラーニングですが、その効果は大きいと思いますので、ぜひご家庭で取り入れてみてください。
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