病院で亡くなる人が約8割の今、「人生の最期は病院の裏口ではなく、自宅玄関から肉親を送り出してあげたい」と考える人が増えている。意思の疎通もとれないままに生かされる、延命治療への生理的な嫌悪感が背景にある。

一般社団法人「日本看取り士会」は、1970年代半ばまでは常識だった、自宅で看取る文化を取り戻す活動を続けている。家族からの依頼を受けた看取り士は、余命告知から納棺までに寄り添う。最後の1週間は本人が住み慣れた自宅に戻り、医師と連携を取りながら、本人の死への恐怖や、家族の不安を和らげながら過ごす。最期は抱きしめて看取り、いのちのエネルギーを受けつぐことをうながす。

看取り士の活動を取材し、『抱きしめて看取る理由』の著書のある著者が、看取り士と家族がつくる「温かい死」を訪ねる。

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