尖閣諸島めぐる日中の挑発合戦、なお着地点は見えず 日中関係のゆくえ
秋に指導部交代を控える中国当局は、徹底的な報道管制を敷き、沈静化を図った。北京では厳戒が続いていた日本大使館周辺の警備態勢が、22日から通常レベルに緩められた。だが、同じ日に河北省の省都である石家荘市で反日デモが発生。日本企業に直接の被害はないが、ストや不買運動の呼びかけは続いており、状況はなお予断を許さない。
日中とも当局者は問題の拡大を防ぎたいが、それでは双方の「民意」が収まらない。挑発合戦をどう着地させるかはまだ見えていない。
(週刊東洋経済2012年9月1日号)
記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
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