アマゾンが火をつける、超高速EC配達バトル 王者アマゾンは1時間、楽天は20分!

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1時間便は主にバイクで配送。1回の注文分の荷物を積み込み、可能なかぎり早く届ける。車を使う2時間便は、複数の注文分を配送して回る。配送を担当するのはアマゾンの従業員ではなく、提携する運送会社のドライバーだ。ユーザーは注文後、GPS機能によって、荷物の配送状況をアプリの地図画面で追跡することができる。

12月上旬、記者は実際に、プライム・ナウで調味料などの商品を購入し、世田谷区内への配送で1時間便を選択してみた。すると、注文から12分が経過した時点で、「お届け先住所に向かっています」とアプリに表示。そして注文から23分後、バイクが到着し、商品が届いた。

超高速は、アマゾンだけじゃない

届け先は自宅やオフィスに限らず、郵便番号や目印を伝えれば、建物の前や路上で受け取ることもできる。時間に間に合わなかった場合、送料は“無料”だ。不在で配送できなかった場合は、キャンセル扱いとなって返金される。再配送は行わない。

こうしたスピード配送に取り組むのは、アマゾンだけではない。今すぐ商品を届けてもらおうとする消費者ニーズの高まりは、ほかのEC事業者も無視できなくなっている。

驚異のスピードを全面に押し出すのは楽天だ。今年8月、24時間態勢で注文・配送に対応し、最短20分で手元に届ける「楽びん!」を、都内の一部地域で開始した。

商品数は約450点に絞った。飲料水をはじめ、酒やトイレットペーパー、洗剤など、コンビニやドラッグストアが扱う日用品や楽天市場の人気商品をそろえている。

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