中国から1万8000人が国外逃亡? 汚職マネーが流出する

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

 

 

国外逃亡する汚職官僚のほとんどは、まず子供と妻を先に出国させ、機を見て自分も逃亡するという。中高年で結婚しているのに、家族が国内にいない。自分だけ中国にいつまでも残る理由もない。とすれば、やがて逃亡する。まず「裸官」に注意すべきだと李氏は述べる。

逃亡した者の多くは50歳以上だ。政府官僚が国外逃亡するのは引退間際が多い。在任中は権力を使って腐敗行為を隠蔽できるが、引退すれば調べられる。だから引退間際に逃げるのだ。

汚職官僚が外国で不正蓄財をする方法はさまざまだ(表参照)。中国から直接持ち出すのはリスクが高いが、大掛かりな仕掛けを作り、高額を貯め込むケースもある。

では汚職官僚の逃亡先はどこか?林氏の調査によると、管理層の高ポストで汚職金額が多い場合には、米国、カナダ、オランダ、オーストラリアなどの西側先進国が多い。中堅以下のポストで汚職金額が少ない場合は、タイ、ミャンマー、マレーシア、シンガポールなどの周辺国に逃げる。いずれの逃亡でも、香港やマカオは経由地になりやすい。

 

 

 

関連記事
トピックボードAD
政治・経済の人気記事