大王製紙の内紛、北越紀州製紙の仲介で収束へ、義理人情の恩返し劇
もともと大王製紙では、国内実質首位の衛生用紙「エリエール」など、生産の多くをグループ企業が担ってきただけに、こうしたグループ企業が連結子会社でなくなることは、事業遂行上の大きなリスク要因となってしまうのだ。
それが今回の株式間接譲受により一気に企業グループの再構築ができるのである。
「何よりもコーポレート・ガバナンスを回復できることが最も大きい」と佐光社長も語る。「昨年6月の社長就任後、取引先へのあいさつ回りをしているさなかの9月に元会長の不正貸付金問題が明らかとなり、それへの対応に追われてきた」--そう語る佐光社長は、まずは安堵の笑みを見せた(タイトル横写真撮影:吉野純治)。
(石井洋平 =東洋経済オンライン)
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