中国人の声から探る“変調の兆し” 中国の不動産販売はサクラで活況を演出
北京市在住で中央政府の法務関連の仕事に就く黄立元さん(仮名・53)は一人娘を英国へ留学させている。「十分な医療は受けられない。教育は詰め込みと暗記ばかり。周囲も子どもだけでも海外移住させようとする人ばかり。政治に近ければ近いほど、中国の未来は信用が置けないとわかる」。
夜の仕事にもかげりが見える。「上海の中心部はともかく、少し郊外では2年くらい前からお客さんが減っている。稼げないので、店を辞めて貯めたおカネで日本や韓国に留学する子も増えている」(上海市在住でスナックに勤務する李小晶さん〈仮名・24〉)。
全体では強気な声がまだまだ多いが、楽観はできそうにない。
(張子溪 =週刊東洋経済2012年6月23日号)
記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
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