パリの観光業は回復の兆候を見せている 同時多発攻撃での悪影響から徐々に脱却
[パリ 25日 ロイター] - フランスのマクロン経済相は25日、パリ同時多発攻撃によって打撃を受けていた観光業が回復し始めているとの見解を示した。
パリ観光局のデータによると、同時多発攻撃が発生した13日から1週間で、パリのホテルの1日の宿泊率は24%ポイント低下した。ただ、22、23日までに、低下率は16%ポイントまで縮小した。航空券予約のキャンセルも相次いでいたが、今週に入り通常の水準まで回復している。
マクロン経済相は「状況は改善しつつあり、今週に入り正常な状況に向かっている」と語った。
そのうえで、パリ攻撃事件による観光業への経済的打撃については、回復ペースにも左右されるため、現時点で算出することは時期尚早との考えを示した。
パリ・イル・ド・フランス地方商工会議所(CCI)は、事件発生後の1週間で、パリ地域のホテルの収入は50%落ち込み、百貨店など大規模商店への客足も30─50%減少したと指摘した。
仏百貨店大手プランタン・オスマンはロイターに対し、客足が事件後に30%減となったものの、21日には15%減まで持ち直したことを明らかにした。
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