補聴器を使わない難聴者は9割弱 "聞こえづらさ"を放置しがちな社会に「cocoe Ear」が放つ一手

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なお、ケーブルで接続することが難しい場合には、ケーブルで接続せずにcocoe Linkのマイクでテレビの音を拾って、cocoe Earに飛ばすこともできる。

テクノロジーが老いをカバーしてくれる未来

筆者は耳に関しては健常なので、どのぐらいの効果があるのかは判断がつかない。また、ちょっと筆者の耳のカタチには合わず、ドライバー部分が耳の穴に入りづらかったので、使用する時は手で耳を押さえつけている必要があった。

周囲の人に試してもらうと問題ないようだったが、耳の上側を取り回すので、このあたりの形状の違いによっては筆者と同じようにフィットしない人もいるかもしれない。試用したのが試作品だったので、そのあたりの問題の可能性もある。とはいえ、可能ならどこかで試着してから購入したほうが間違いはないだろう。

AirPods Proのヒアリング補助は聞こえにくい周波数を計測して、その音域をサポートするなど芸が細かいが、そもそもiPhoneと連携させて使うことが前提となる。

それに対して、cocoe Earは単体でも使えるし、左右を繋ぐストラップがあったり、cocoe Linkと連携する仕組みがあったりと、高齢者の方でも使いやすいようにという工夫が随所にこらされている。

また、世の中全体としても、AirPodsなどを使う人が増えているので、cocoe Earをしながら歩いていてもスタイリッシュな完全ワイヤレスイヤフォンを着けている風にしか見えない。これなら「補聴器」を着けることに対する抵抗感がある人でも使えるに違いない。

少しでも「聞こえ」に対して不安があるなら、AirPods Proのヒアリングテストなどを使って、自分の聞こえなさを計測してみるといいだろう。その上で、重度なら一度医者にかかってみるとか、軽度ならAirPods Proやcocoe Earを試してみるといいだろう。

聴力の衰えにはオープンイヤー型集音器cocoe Ear、視力においてはオートフォーカスアイウェアのViXionなど、身体の不自由をテクノロジーがカバーしてくれるようになってきている。少しでも若くてデバイスに対して理解があるうちに、さまざまなデバイスを試して使えるようになっておいたほうがいいかもしれない。我々が高齢になるころには、これらのデバイスにかなり頼れるようになっているに違いない。

村上 タクタ 編集者・ライター

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むらかみ たくた / Takuta Murakami

iPhone、iPadなどアップル製品を中心に扱うガジェット・テクノロジー系編集者・ライター。カリフォルニアでのWWDCやiPhone発表会には2016年頃から継参加。趣味の雑誌の編集者として、’92年から約30年で約600冊の雑誌を作ってきた。バイク雑誌『ライダースクラブ』に携わり、ラジコン飛行機雑誌『RCエアワールド』、海水魚とサンゴ飼育の雑誌『コーラルフィッシュ』、デジタルガジェットのメディア『flick!』『ThunderVolt』の編集長を務める。HHKBエバンジェリスト、ScanSnapアンバサダー。バイク、クルマ、旅、キャンプ、絵画、庭での野菜作り、日本酒、ワインと家族を愛する2児の父。娘はロンドン、息子は台湾在住。

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