補聴器を使わない難聴者は9割弱 "聞こえづらさ"を放置しがちな社会に「cocoe Ear」が放つ一手

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補聴器が普及しない理由としては、「補聴器=老い」というイメージを認めたくないという理由が大きそうだ。また、日本は本件に関しては公的保障が充実していないため原則自費で購入しなければならず、しかも費用が数十万円と高額ということもある。また、最初は「うるさい」「違和感がある」と感じやすく、買っても使わなくなることも多いのだという。

難聴にもいろいろあり、本当に重度のものとなると補聴器を使っても聞こえないし、軽度のものであればAirPods Proの「ヒアリング補助」のような機能でも対応可能なことがある。

まずは、『集音器』というNTTソノリティの提案

AirPods Proのヒアリング補助と、補聴器の中間の領域を埋め合わせそうな商品「cocoe Ear(ココエイヤー)」が、NTTソノリティから発表され、3月30日から公式オンラインストアで先行予約販売が開始された。cocoe EarはクラウドファンディングサイトのGREEN FUNDINGで支援総額約2億5110万円を達成したオープンイヤー型集音器。ちなみに医療機器ではなく、あくまで軽度の難聴を補助するもの。

cocoe Ear
一見普通のオープンイヤー型ワイヤレスイヤフォン。補聴器然としていないから、使いやすいと感じる人もいるだろう(写真:筆者撮影)

先行予約販売の価格は3万9600円となっている。

cocoe Earは、シンプルに耳に装着するだけで、周囲の音を集めて、聞こえやすい音で耳に届けてくれる。耳を塞がないオープンイヤータイプで周囲の音も普通に聞こえるから装着しても違和感なく、受け入れやすいだろう。私は難聴ではないので、少しキンキンした音に聞こえるが、難聴の方には強調した音のほうが聞こえやすいのかもしれない。

ドライバーはダイナミック型で使用ユニットはφ12mm。再生周波数帯域は100Hzから2万Hzとなっている。全指向性のMEMS型マイクが2個内蔵されている。

スマホと連携しなくても使えるが、連携するとスマホのイヤフォンとして使うこともできるし、細かい設定を行うこともできるようになる。音量の調整や、どの音域を強調するか、左右のバランスを変えたり、突発音や雑音、ハウリングを抑制したりできる。難聴の方でも症状はそれぞれだろうから細かな設定ができるのはありがたい。反面、高齢者の方だと、スマホをお持ちでない方や、細かい操作に抵抗感のある方もいらっしゃるだろうから、スマホと連携しなくても使えるようになっているのは素晴らしいと思う。

cocoe Ear
このまま装着しても音を大きくして伝えてくれるが、スマホと連携することで、音量や、強調したい音域などを設定することができるようになる(写真:筆者撮影)
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