「大人の鼻血」は危険? 高血圧、肝臓病、心臓血管の障害などの可能性も… 実は見逃せない「病気のサイン」

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まず、鼻血が流れ出ないようにと上を向く人がいますが、血を飲み込んでしまうのでやめましょう。気持ちが悪くなるだけでなく、気管に入りむせて吐いてしまうこともあります。首の後ろを叩くのも意味がありません。

出血が続いている場合は、興奮状態にあることが多いため、まず落ち着き、座位で下を向き、鼻の穴に綿やティッシュペーパーなどを詰めて、左右に張り出した鼻の部分(鼻翼)を指で強く挟んで押さえます。

顔を下向きにして手指による圧迫止血を10分以上行う

常に顔を下向きにして、血液がのどに下りないように、鼻の穴を最下位に位置させそこに向かって血液が流れるようなポジショニングをとります。そして、手指による圧迫止血を10分以上行います。

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鼻を押さえたり、綿やガーゼを詰めたりするのはいわば川の流れを止めるために下流に堰(せき)やダムをつくるようなものです。詰めたものは止血するまでとり出さないでください。

また、止まってもかさぶたになっているので、かさぶたをはがさないように数日はいじったり、鼻を強くかんだりしないことです。

それでもなかなか止まらない、あるいは頻繁に出血を繰り返す、黄色や緑色の鼻水が出る、顔色が悪い、強くぶつけていないのに青あざが体に多くみられるときは、医者に診てもらいましょう。

鼻炎なら、傷口につける軟こうを塗るなどの治療法があります。まれに、血が止まりにくい重い病気や、出血しやすい鼻中隔弯曲という異常がわかることもあります。

鼻血の予防策は「きちんと鼻をかむこと」です。鼻詰まりが続くと鼻腔内が不衛生になり、鼻炎や鼻血だけでなく、中耳炎の原因になりやすいのです。2歳を過ぎたら、親が手伝って鼻をかむ習慣をつけたらよいでしょう。

白幡 雄一 医師、医学博士

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しらはた ゆういち / Yuichi Shirahata

1943年生まれ。千葉県出身。1969年東京慈恵会医科大学卒業。その後、聖路加国際病院耳鼻咽喉科医長や東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科教室助教授を務めるなどキャリアを重ねる。1996年に、新小岩耳鼻科クリニックを開院。2023年に閉院するまで27年間、丁寧な診療とわかりやすい説明で、多くの地元住民から愛された。また、1998~2014年までは、日本耳鼻咽喉科学会(現・日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会)の評議委員も務めた。

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