「大人の鼻血」は危険? 高血圧、肝臓病、心臓血管の障害などの可能性も… 実は見逃せない「病気のサイン」

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年代別にみると、お年寄りの鼻血には高血圧が絡んでいることが多く、一般論ですが、若い人では白血病などが関係している例が目立ちます。ただし、鼻血と血圧との因果関係ははっきりしません。鼻血を出している人の血圧が高いのは確かですが、出血や治療で興奮したため血圧が上がったとも考えられます。高血圧は鼻血が長引く因子ともなります。

また、動脈硬化や糖尿病があると弱くなった血管が破れることがあり、高齢者に多く、とくに鼻の奥にある血管が破れると激しく出血し、いきなり大量の血が出ることもあります。

血液の凝固因子を作る肝臓の機能が肝炎や肝硬変で低下している場合もあります。遺伝や病気などで、血液を凝固させる因子に障害があると、血が止まりにくく、鼻血が出やすくなります。たとえば血友病や白血病、血小板減少症などは出血性素因があるので鼻出血だけでなく体の各部にも出血が見られますが、このような遺伝的な例はそう多くはありません。

さらには、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞の予防や人工透析のために飲んでいる抗凝固薬のため、血が止まりにくくなっている場合も結構多く見られます。月経が所定の期日に生じない女性に鼻出血がおこるのは「代償性月経」といいます。鼻の腫瘍でも出血があることがあります。この場合はふだん、血液まじりの鼻漏があって時として鼻出血になるといった状態が多いようです。

原因をはっきりさせるためには耳鼻咽喉科できちんと診断を受けることです。X線CTによる検査でも異常がないと言われたとしても定期的な追跡調査は必要です。大人の場合は、生活習慣病などほかの病気の症状である可能性もあると思って、何度も繰り返して鼻血が出る場合などは、血液検査など詳しい検査を受けることをおすすめします。

全身的要因があるものは鼻出血を鼻内処置にとどめてもなかなか解決しないことが多く、まず全身疾患に対する治療も十分に行わなくてはなりません。

また、心理的なストレスを減らし、規則正しい日常生活を心がけることも大切です。刺激物を摂取することと鼻出血とは関係ないと思いますが、血液を固まらせる働きのあるビタミンCなどをたくさんとるようにしてください。

鼻血+いびき、口呼吸の人は?

よく鼻血を出す人のなかで、鼻がよくつまる、口呼吸である、いびきをよくかく。このような症状に心当たりがある方は、鼻中隔という部分が曲がっている可能性があります。曲がっているといっても、外見ではわからないことが多いです。

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